学校保健
学校保健は地域医療の要です。児童・生徒の心身の健康を守り、学校生活を健康的に送るための保健教育を実施しています。印旛市郡医師会でも、健康診断や学校検尿検査など、さまざまな学校保健活動に取り組んでいます。
当医師会の学校保健委員会の活動
各地区の医師会員が、学校医として児童・生徒の毎年の健康診断および就学時の健康診断を行っています。
公立の小・中学校の児童・生徒を対象として、毎年学校検尿検査を行っています。印旛郡市内の教育委員会が実施主体となっていますが、当医師会も学校保健会と連携して協力しています。一次・二次検査は各市町の契約した検査機関に委託し、三次精密検診は指定病院(国立下志津病院、成田赤十字病院、日本医科大学千葉北総病院、東邦大学医療センター佐倉病院、聖隷佐倉市民病院)にて実施しています。毎年保護者や学校関係者へ三次精密検査の結果報告会を行い、所見のある児童・生徒、保護者に管理、指導の徹底を図るようにしています。
平成15年1月に学校保健法が一部改定され、小学校1年と中学校1年のツベルクリン反応、BCG再接種が廃止されました。このため、問診表に記載された本人の症状や、家族の結核の既往歴などの正確な情報、BCG接種状況の把握が初期チェックの重要な資料となります。
また、結核に関する健康相談や知識の普及など、学校、教育委員会、保健所、学校医、家族が連携して予防対策を進めることが大切と考えています。
児童・生徒の肥満や高脂血症は、成人期の生活習慣病の発生リスクを高める要因になるものであり、適確な栄養指導、生活指導、運動指導などの対策が必要です。当医師会では、学校や家庭、地域との連携をとりながら、講演会や勉強会、個別指導などの対策計画を実施している地区があります。しかし、不十分な地区もあり、具体的な計画と実施が課題となっています。