予防接種Q&A
予防接種に関してよく受ける質問を、予防接種を受ける前と受けた後に分け、Q&A形式でご紹介しています。
回答は一般的なケースを想定したものです。詳細については必ずかかりつけ医などにご相談ください。
予防接種を受ける前
- 絶対に受けなければいけないものではありませんが、できるだけ受けるようにしましょう。
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予防接種には、定期接種と任意接種があります。定期接種は法律に基づいて行政が実施している重要な予防接種です。できる限り受けるようにしましょう。任意接種は接種者の希望で受けるものですので、かかりつけ医などと相談して受けるようにしましょう。
- ほとんどの場合、その病気を防ぐことができます。
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予防接種の効果は100%ではありませんが、かなり期待できるといわれています。また、病気にかかってしまった場合でも、軽い症状で治まることが期待できます。
ただし、インフルエンザなど、毎年少しずつウイルスが変化している病気は、その年ごとに予防接種を受けないと発症する可能性が高くなります。
- 微熱で、ほかの諸症状がなく、本人が元気であれば受けることができます。37.5度以上の熱がある場合は受けられません。
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微熱以外に鼻水や咳など、かぜの症状が見られる場合は、かかりつけ医などに診察してもらったうえで判断したほうがよいでしょう。諸症状がなくとも、本人の調子が悪いようであれば受けないほうが無難です。37.5度以上の熱がある場合は、病気の前段階の可能性があり、その後高熱が出たり、ほかの症状が現れる可能性もあるため、予防接種はできません。どのケースでも、不安がある場合は、一度かかりつけ医などと相談しましょう。
- 毎年12月中旬までに接種するとよいでしょう。
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インフルエンザは1月上旬から3月上旬に流行することが多く、またワクチンを接種してから効果が出るまでに2週間ほどかかるといわれているので、毎年12月中旬ぐらいまでに接種することをお勧めします。ただし、流行する時期はその年ごとに異なるので、かかりつけ医と相談のうえ、接種時期を決めるとよいでしょう。
予防接種を受けた後
- 接種してから1時間以上経過していれば問題ありません。
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入浴は1時間以上後であれば問題ありませんが、その際、注射した部位を強くこすらないように注意してください。また、発熱した場合は避けてください。不安な点がある場合はかかりつけ医にご相談ください。
- 体調に変化をきたすような行動は控えましょう。
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ワクチン接種後24時間以内は飲酒や激しい運動は控えましょう。24時間後であっても、ワクチンによる副反応※が出た場合は治るまで避けることが望ましいです。ただし、個人差がありますので、かかりつけ医にご相談ください。
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- ワクチン接種を受けた際、病気の免疫ができる以外に、身体に現れる反応のことをいいます。
- 原則、接種後1か月間は避けましょう。
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抜歯や緊急性のない手術については、原則として接種後1か月間は避けてください。ただし、どうしても必要な場合はかかりつけ医に相談しましょう。
- 身体に現れる確率は低いですが、副反応はあります。
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一般的な副反応としては、微熱や接種局所の発赤・腫脹・疼痛などです。いずれも一時的なもので、2~3日で回復するといわれています。しかし、高熱やけいれんなど、異常な症状が現れた場合や、症状が治まらない場合には、速やかにかかりつけ医に連絡し、診察を受けるようにしましょう。