公益社団法人 印旛市郡医師会

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健診・検診・予防接種

大人の予防接種

高齢者インフルエンザ

インフルエンザは例年12~4月ごろに流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えます。

インフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止することはできませんが、一定の予防効果は確認されています。このワクチンの最も大きな効果は重症化を予防することで、肺炎や脳症などの重い合併症や、死亡の予防効果が証明されています(高齢者の死亡確率82%阻止)。特に、免疫機能の低い高齢者や、年齢を問わず何らかの基礎疾患をお持ちの方は予防接種を受けることを積極的にご検討ください。

予防接種後、免疫がつくまでに2週間程度かかります。ワクチンの免疫効果は約5か月といわれており、流行前の12月上旬までに接種を受けておくと効果的です。インフルエンザが流行る直前に慌てて接種するのではなく、かかりつけ医などとも相談しながら計画的な接種を心がけましょう。

接種回数は、13歳以上では1回接種を原則としています。ただし、医学的な理由により、医師が2回接種を必要と判断した場合はその限りではありません。

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されたウイルスを用いて毎年製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討していただく方が良い、と考えられます。

高齢者肺炎球菌

成人の肺炎の1/4~1/3は肺炎球菌が原因と考えられています。公費助成の対象とされている「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、肺炎球菌による肺炎に対し、(すべてではありませんが)一定の予防効果が認められています。特に高齢者では、かぜやインフルエンザなどから二次的に発症するケースも多いため、ワクチン接種が勧められています。

高齢者に対する肺炎球菌ワクチン接種は65歳から5歳刻みに助成の対象となっています。ただし、過去にこのワクチンを接種したことがある方は接種助成の対象となりません。5歳毎に追加接種は可能ですが、その時点では自費での接種となります。

肺炎球菌に対するワクチンは、このほかに「プレベナー13」というものがあります。「ニューモバックスNP」と両者を接種することは可能ですが、「プレベナー13」は公費接種の対象とはなっておりません。そのほか、2つのワクチンの特徴や接種間隔についてなどは、かかりつけの医療機関にご相談ください。