がん検診
胃がん検診
胃がん検診は、症状がある程度進行しないと自覚症状が出にくい胃がんの早期発見を目的としています。
胃がんは、日本のがん死亡率の上位にありましたが、近年は以前に比べると低下しつつあります。理由の一つとして、医療技術の進歩などのほか、検診による早期発見・早期治療が挙げられます。
40歳以上の方は、毎年1回、胃がん検診を必ず受けるようにしましょう。
大腸がん検診
大腸がんの死亡率は近年増加傾向にあります。動物性脂肪の摂取量の増加と繊維成分の摂取量の減少、つまり食生活の欧米化が大きな原因といわれています。
大腸がんは胃がんと同様、早期発見・早期治療によりほぼ完治します。40歳以上の方は、毎年1回大腸がん検診を受け、大腸がんの早期発見を目指しましょう。なお、大腸がんの症状の一つに血便がありますが、痔と間違われて受診が遅れるケースがあるので注意が必要です。
肺がん・結核検診
肺がんは近年急速に増加し、特に男性の死亡率が増加傾向にあります。喫煙は、肺がんの主な原因の一つです。禁煙を心がけることにより肺がんの予防に努めることはもちろん、特に喫煙習慣がある40歳以上の方は、毎年1回検診を受けるようにしましょう。
なお、肺がん・結核検診は、元は国民病とまでいわれた結核の早期発見を目指して始められた検診です。結核による死亡率は以前に比べれば減少しましたが、現在でも毎年たくさんの方が結核により亡くなっていることを忘れてはいけません。
子宮頸がん検診
子宮頸がんは、早期発見の医療技術の進歩と普及、手術や放射線療法などの目覚ましい進化により、死亡率を減少させつつある病気です。
子宮頸がんは、子宮の入口にある子宮頚部に発生するがんです。特に若い女性の発症率が上昇していることが問題になっています。20歳以上の女性は、積極的に子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。
乳がん検診
乳がんは増加傾向にあり、女性が乳がんにかかる割合は20~23人に1人といわれるほどです。死亡率も高く、女性のがん死亡の原因のトップに挙がっています。
乳がんは30歳代から増加し始め、50歳前後でピークを迎えます。早期に発見できれば95%以上が完治するので、40歳以上の女性は2年に1回の乳がん検診を心がけましょう。マンモグラフィ・超音波検査による早期発見が可能です。また、定期的に自己触診を行うのもよいでしょう。
前立腺がん検診
前立腺は男性だけにある器官で、精液の一部をつくる臓器です。
前立腺がんは、50歳以上の男性に多く、65歳以上でさらに増加する傾向にあります。ほかのがんと同様、早期発見・早期治療が大切です。
血液検査による早期発見が可能なので、50歳以上の男性は前立腺がん検診を定期的に受けるようにしましょう。特に血縁者に前立腺がんの方がいる男性は発症しやすいため、注意しましょう。
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- 成田市は前立腺がん検査