健診
妊婦健診
母子ともに健康な状態で出産に臨むため、定期的な健診を受けましょう。健診では、妊婦の健康状態や赤ちゃんの発育状況を確認するため、身体測定や血圧測定、尿検査などさまざまな検査を行います。自覚症状がなく、健康的に見えても病気が隠れている可能性もあります。特に貧血・妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病などの病気は、赤ちゃんの発育状況と妊婦の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。健診を受けることにより、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。
妊婦健診の受診間隔について
右記の表を参考に妊婦健診を定期的に受けましょう。なお、各市町の窓口で交付される受診票を持参することにより、14回まで妊婦健診の一部費用を公費負担で受けることができます。
妊娠23週目まで | 月1回 |
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妊娠24週目以降 | 月2回以上 |
妊娠36週目以降 | 週1回 |
乳幼児健診
乳幼児健診は、赤ちゃんが順調に成長しているか、身体は健康か、病気をしていないかなどを調べます。その際には、赤ちゃんが成長していくうえで心配ごとはないかなど、育児で気がかりなことをかかりつけ医などに相談し、アドバイスしてもらうことも可能です。健診の回数や内容は各市町ごとで異なります。
特定健診・保健指導
生活習慣病予防のため、平成20年4月から始まった健診・保健指導です。特定健診では、生活習慣病のリスクを増やすメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した各種検査を行います。この検査結果から生活習慣病の発症リスクが高いと診断された方を対象に、保健指導を実施しています。保健指導では、それまでの生活習慣を見直し、改善できるようサポートします。
生活習慣病とメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
生活習慣の変化や高齢者の増加などに伴い、生活習慣病にかかる人が増加しています。生活習慣病には、心筋梗塞や狭心症、脳卒中、糖尿病など命に関わるような重い病気があり、日本人の約3分の1が、この生活習慣病が原因で死亡したと推計されています。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満による高血圧、高血糖、脂質異常(高脂血症)など、生活習慣病の前段階とされる症状が複数現れている状態をいいます。
特定健診・保健指導は、メタボリックシンドロームの時点で生活習慣を改善し、これ以上病状を進行させず、治療するために実施されています。
介護予防健診(生活機能評価/シニア健康生活チェック)
高齢者が、介護や支援を必要とする状態になることがなく、健康的な生活を送るためには、生活機能の低下を早期発見・予防することが大切です。
介護予防健診(生活機能評価/シニア健康生活チェック)は、65歳以上の高齢者を対象に、身体の衰弱など、日常生活を送るうえで必要な機能が低下していないかをチェックします。その結果、生活機能の改善・向上に取り組んだほうがよいと思われる方には、個別にサポートを行います。